2009年3月アーカイブ

関西家族社会学研究会(KAFS)の25周年記念の企画として、家族社会学の論点80に関する議論の位置づけと現代的展開を、それぞれ2見開き4ページで解説した野々山久也編『論点ハンドブック 家族社会学』が世界思想社より発売されました。関西の著名な家族研究者から若手研究者まで、数十名が執筆に関わっています。執筆者のみなさま、お疲れさまでした。

久保田は企画の最後に参加させていただいただけですが、論点23「結婚の類型」と、論点53「フェミニズムと家族」の2項目を書かせていただいています。

ついでにKAFSについて宣伝させていただくと、毎月一回、第4土曜を目安に甲南大学での定例研究会を行い、広く家族に関連する研究報告と議論を行っています。既に25年も続いているとは驚きです。夏には合宿もしたりします。大学院生や若い研究者にとって、自分の所属する大学に複数の家族研究者がいることは希なので、KAFSのように専門の近い研究者とじっくり議論ができる場は魅力的です。みんなよくしゃべります。

興味がある方はご一報ください。

<本の紹介>
家族をめぐる諸現象を、社会学はどのように読み解くか ― 家族社会学の蓄積を、理論から実証まで、幅広く網羅し、80項目のテーマに沿って簡潔明瞭に紹介する。家族に関心を持つすべての読者のための格好のレファレンス・ブック。
<目次>
まえがき
I 家族研究の発端
II 家族分析の基礎
III 親族と地域生活
IV 家族変動
V 近代家族
VI 結婚とは何か
VII 結婚行動
VIII 夫婦関係
IX 生殖行動
X 子育てと子どもの社会化
XI 階層と職業
XII 家族危機
XIII 家族と個人
XIV 離婚  
XV 世代間関係
XVI 家族問題
XVII 家族政策
あとがき
人名索引
事項索引


久保田は子どもの頃から乗り物に酔いやすく、自分で運転している車でも酔うくらいなので、船やバス、飛行機が大の苦手です。恐ろしいことに、ヨーロッパへへの出張の場合、どう工夫しても片道10時間以上飛行機に揺られることになるが、なんとか快適な睡眠をとりたい。ポイントはやっぱり10キロからある頭をどう支えるかで、旅行用の枕はきちんと選びたいものだ。

奮発して買ってみたのは、低反発マットで有名なテンピュールのトランジット・ピローで、よくある空気で膨らますタイプのものではなく、ずしりと思い低反発ウレタンの塊。これならば快適な睡眠が約束されるはずと思い、さっそく関空まで持っていった。


とろこが、関空に突くまでの間に、キャリーカートから3回脱落し、仕方なく手持ちのバッグに挟んでみても2回落下した。ドーナツ型ならともかく、馬蹄形なので荷物にしっかりと固定することができない。しかし、スーツケースの中に入れてしまっては、飛行機の中で使えないので全く意味がない。せめて、ストラップや、リングの欠損部を補うベルトが付いていれば、キャリーカートやバッグに引っかけられるのだが・・・。

いざ飛行機の中で使ってみると、あまりにも形がしかりとしすぎていて、頸動脈が圧迫されて30分とつけていられない。空気で膨らませるタイプだったら、多少空気を抜いたりして調節できるのだろうけど。

結局、滞在中に現地のゴミ箱で捨ててきたい衝動と戦いながら、かろうじて日本に連れて帰ってきた。もう二度と旅行に持っていくことはないだろう。そんなわけで現在は、阪大の研究室で仮眠用の枕になっている。

著書・訳書の紹介



 
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