2009年4月アーカイブ

日本家族社会学会の機関誌『家族社会学研究』に、投稿論文が掲載されました。2007年に札幌学院大学で開催された家族社会学会大会での分科会報告原稿の、前半部分を元に執筆したものです。


「家族の多様化」論再考--家族概念の分節化を通じて

久保田 裕之
大阪大学大学院人間科学研究科


<要約>

「家族の多様化」論の前提となる,家族に関する選択可能性の増大という認識は,家族が依然として選択不可能な部分において個人の生存・生活を保障している点からみれば一面的である。法・制度に規定された家族規範は,現代においても,婚姻をモデルとした性的親密性・血縁者のケア・居住における生活の共同というニーズの束として複合的に定義されており,個人の主観的な家族定義もまた,この家族概念をレトリカルに参照せざるを得ない。さらに,貧弱な家族外福祉を背景として,主観的家族定義における親密性の重点化により,親密性と生存・生活の乖離が生じることが現代の「家族の危機」の一因となっている。そこで,政策単位としても分析単位としても複合的な家族概念を分節化し,従来の家族の枠組みを超えて議論していくことが重要である。家族概念を分節化することで,家族概念の単なる拡張を超えて,家族研究の対象と意義を拡大することができる。


<電子ジャーナル>

http://www.jstage.jst.go.jp/article/jjoffamilysociology/21/1/21_78/_article/-char/ja/


<PDF>

久保田裕之,2009,「『家族の多様化』論再考―家族概念の分節化を通じて」『家族社会学研究』21(1):78-90.


小5からタイプで文字を書いている久保田は、キーボードには格段のこだわりがあります。
長年考え抜いた理想のキーボードの条件は、


    ・薄い
    ・パンタグラフ方式(厚手のメンブレン方式は指が疲れる)、孤立キーも最近ははやり
    ・キーピッチ 17mm以上
    ・英語キー(一切使わないひらがなが刻印されているのが許せない)
    ・テンキー無(テンキーを使うと、キーボード最上列の意味がない)
    ・縁が少なくてコンパクトなもの
    ・2.4G無線、マウス付(BluetoothではBIOSに入れない)


そうなると、現在市場で手に入るもののなかで候補になるのは、Appleのワイヤレスキーボード。非常に薄くて、軽くて、スタイリッシュで、孤立キーはとても打ちやすいです。実際、職場とリビングのキーボードはAppleのものを使っています。難点は、Appleのキーボードなので、Windowsで使うにはキー配列が微妙に異なり、気になる人は配置変換ソフトなどを導入する必要があるのと、残念ながらBluetoothなのでMacはともかくWindowsではいろいろと不便があります。頻繁に切断されたり、BIOS画面で操作が効かなかったり。




いっそ、PDA用のコンパクトキーボードを使ってしまうというのも手です。コンパクトで軽く、いつでも同じキーボードが使えるというのも利点かもしれません。普段使いには不便なBluetoothも、こういう使い方なら生きてくるでしょうか。でも、ちょっと小さすぎる気も・・・


次に候補になるのが、PFUの高級キーボード。メンブレン方式の安価なLite版も発売されていますが、やはりこちらの静電容量無接点方式のなめらかな打感は素晴らしい。問題点は、有線なので、既に無線になれてしまった久保田にはケーブルがうっとおしくて仕方ないのと、無駄に厚くて、ストロークが長すぎる気がします。何よりパソコンが3万円台で帰る昨今、2万円弱をキーボードに投資できる人はなかなかいないと思う。



それでまあ、いろいろ考えた結果、よさげなのを見つけたので、台湾から無線マウス&キーボードセットを輸入しました。現在では、日本のキーボード等ガジェット専門店Shop-Uさんで取り扱っているようです。円高の割にはやや割高ですが、送料や安心をを考えると、こちらで買うのが良いかもしれません。

keyboad.jpg

無駄のないフレーム、そこそこの薄さ、英語キーボード、マウスと一緒に使える2.4GHz無線など、現行では最も理想に近いキーボードです。難点は、

    ・ストロークがやや重くて固い
    ・マウスがちゃちい

といったところでしょうか。実は、使ってもう半年以上立ちますが、マウスの塗料が所々剥がれたくらいで、あとは大変満足して使っています。

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