ずいぶんとお礼が遅くなってしまいましたが、執筆者のひとりであり、久保田によく煙草を恵んでくれる辻大介先生より、北田暁大責任編集『自由への問い4 コミュニケーション――自由な情報空間とは何か』(2010年、岩波書店)を、恵んでいただきました。どうもありがとうございます。いつもお世話になります。
久保田の所属していた阪大の社会環境学・コミュニケーション社会学という講座は、ジェンダー・家族に関する学生が半分、メディア・コミュニケーションに関する学生が半分といった構成で、そこそこ交流しながらやっています。辻先生は、伊藤公雄先生のあとに阪大にいらっしゃったメディア・コミュニケーション論の先生で、久保田の副査でもあります。
この論集に収められている論考「功利主義と自由――統治と監視の幸福な関係」で、久保田は安藤馨さんの議論にはじめて出会い、衝撃を受けました。ロールズ以前も以後も「豚の哲学」と揶揄される功利主義ですが、安藤さんを旗手として、これから盛り上がっていく予感がします。是非一度、安藤さんともお話し出来る機会があれば嬉しく思います。