『データアーカイブSRDQで学ぶ社会調査の計量分析』を頂きました。

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久保田の所属していた大阪大学大学院では、計量社会学が非常に盛んなんですが、大学にサーバーを立ててSRDQ(社会調査データベース?)というサービスを提供しています。これは、東大のSSJデータアーカイブみたいな調査資料の蓄積にとどまらず、なんとブラウザ上で直接データを分析できるんですねー、すごいですねー。高価なSPSSもSTATAも要らないんですねー。業界的に問題ないんでしょうかねー。クロス集計はもちろん、ロジスティック回帰分析や、クラスター分析までできるようです。

そのSRDQの使い方を紹介しながら、社会調査について勉強できるという教科書が発売されています。川端亮編『データアーカイブSRDQで学ぶ社会調査の計量分析』(2010年、ミネルヴァ書房)です。阪大院の授業でも使われているようです。

さすがに、いきなりこれだけで社会調査を勉強するのは難しいんじゃないかと思うのですが、入門書を終えたあと、高価な統計ソフトをクラックするわけにもいかず、かといってフリーのRも敷居が高い、という方は手にとってみてはいかがでしょうか?卒論や修論で統計をやりたいが、近くに社会調査を専門にする先生がいない、という私大や地方の公立大学の学生さんの話も、たまに聞きますし。執筆には、阪大社会学の先生のみならず、久保田の院生仲間が沢山名前を連ねています。

院の授業を履修していたゼミの後輩の宿題を一緒に考えているうちに、なんだかんだ一冊最後まで読みましたが、いろいろためになりました。単なるマニュアル本で終わらないように、具体的な社会学的トピックを事例に、実際にデータを分析しながら解説しているのはとても面白いですが、それがわかりやすさに貢献しているかは章によるかもしれませんね。

その後、久保田も関係者の方から一冊頂きましたので、この場を借りて紹介させて頂きます。
久保田はまだ計量の論文を書いたことがないので、ちゃんと勉強します。ありがとうございました。


  

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