春から所属が変わり、大学院の5年間を過ごした大阪大学に戻ることになりました(任期付ですが)。前の職場のメールアドレスは、程なく使えなくなりますのでご注意ください。また、社会学で阪大の大学院への進学を考えている方で、研究室の様子を聞きたいという方は、直接目当ての先生に連絡をとってみてもかまいませんし、久保田までご相談いただいてもかまいません。
大阪大学人間科学部/人間科学研究科
http://www.hus.osaka-u.ac.jp/
さて、D3で大学院を出たあと一年間お世話になった(公財)ひょうご震災記念21世紀研究機構は、震災をひとつの契機としてできた兵庫県のシンクタンクなのですが、地方行政との関わりを知るという意味でも非常に良い経験をさせて頂きました。学問の世界に閉じこもるのではなくて社会を実際に変えようと奮闘する研究者の姿も見ましたし、逆に、行政から重宝されすぎて様々な審議会に名を連ねてきてもう何十年も研究してない方の姿も見ました。また、自分の好きなことを研究するだけではなく、いわばクライアントの注文に合った研究(結果ではない)を提供するという仕事の難しさの、片鱗を見た気もします。
(公財)ひょうご震災記念21世紀研究機構
http://www.hemri21.jp/kenkyusyo/index.html
改めて思うのは、職場のやりがいって直属の上司と、身の回りの同僚2、3人との関係がうまくいくかで9割が決まるんだなと。その意味でも、同世代の関心の異なる研究者数人と仕事ができたのは、とても良い経験になりました。小さな私大に就職したりすると、近隣分野で同じ世代の研究者はほとんどいないせいで、孤独に苛まれるのが普通で、まして土地勘もなく交通の便の悪い地方大学では発狂しかけるとも聞いていますし。
そんなわけで今年度は、大阪大学でも教えますが、神戸大学、関西学院大学、神戸山手大学、大阪教育大学でも、家族・ジェンダー関連の授業を担当させて頂くことになります。関係者のみなさま、お仕事を頂いてどうもありがとうございます。学生・院生のみなさま、どうぞよろしくお願い致します。
では。