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駒沢大学の政治学者、山崎望さんより、待望の単著が刊行され、なんと嬉しいことに一冊分けて頂きました。

『来たるべきデモクラシー――暴力と排除に抗して』(2012年、ナカニシヤ出版)です。

出版おめでとうございます!久保田は縁あって2005年ごろから山崎さんの論文を拝読しておりましたので、なるほどこういう風にまとまるのかと、勝手ながら感慨深い思いで拝読しました。田村哲樹さんの名前を存じ上げた方がずっと先なのですが、山崎さんとの間をつないで頂いた田村さんにも感謝です。

もう少し頑張って読まないと、うまくコメントできそうにありませんが、ひとまずは関連文献と一緒に紹介させて頂きます。
実は、まだ直接お会いしたことがないので、是非一度感想も交えてお食事でもご一緒させていただけたらと思っています。

改めまして、出版おめでとうございました!
今後とも、どうぞよろしくお願いいたします。

  

少し前に、5巻を頂いたシリーズ「労働再審」の6巻、山森亮編『労働と生存権』(2012年、大月書店)を、共著者のみなさまより頂きました。ベーシック・インカムの研究会などでいつもご一緒させていただいているメンバーが勢揃いという感じで、感慨深く思います。

目次も貼っておきますね。

第6巻 労働と生存権 (山森亮編)
序章 福祉国家における生存権と労働(山森亮)
1章 「健康で文化的な最低限度の生活」とは何か(遠藤美奈)
2章 社会保障・社会福祉における排除と包摂(堅田香緒里)
3章 年金権の国際比較からみた貧困とケア労働(田宮遊子)
4章 障害・労働・所得保障(岡部耕典)
5章 ワークフェアと生存権(小林勇人)
6章 最低賃金と給付付き税額控除(村上慎司)
4章 保険料支払い困難者の年金
5章 最低賃金と給付付き税額控除(村上慎司)
7章 私たちはいたるところ隠れたるこの「分有」を見いだす(入江公康)

こうなると、他の巻も買って揃えてしまいたくなるのが人情で、どうしようかな...。あとは本田先生編の1巻、山田先生が編者に入ってる3巻は読みたいな...。そうなると残りも...。という感じで大月書店さんの術中に嵌まりそうですが、今年は研究費ないので来年度になったらまた考えます。

改めまして、シリーズの他の巻と併せてご紹介させて頂きます。
是非お手に取ってみてください。


    

阪大の先輩でもあり、折に触れて一緒に研究会をさせて頂いています、渡邉太さんより初の単著を御恵投頂きました。

『愛とユーモアの社会運動論――末期資本主義を生きるために 』(2012年、北大路書房)です。

出版おめでとうございます!自分が出した本ではありませんが、とても嬉しく思います。

早速拝読しましたが、ここ数年渡邉さんが研究/運動に取り組んで来られたことが、一本の河へと流れ込んでいくように思いました。知らない人のために補足しておくと、渡邉さんは尊敬する先輩の一人であると同時に、折に触れてに罵倒し合う?論敵でもありますが(僕がblogやtwitterで左翼を口汚く批判するとき、大抵念頭に置いているのは渡邉さんのことです)、意外なほど面白く読みました。

むしろ、現状に対して同じような問題意識を持ち、既存の批判の論理に同じように違和感を感じている僕と渡邉さんが、どうしてこうも全く別の方向を目指すのか、改めて不思議に思ったほどです。

もう一度じっくりと拝読して、きちんと批判させて頂ければと思います。
改めて出版おめでとうございます。

今後とも、どうぞよろしくお願いいたします。

大阪大学学際融合教育研究センターの松行輝昌先生より、妙にオサレな本を頂きました。

山本 理顕・金子勝・平山洋介・上野千鶴子・仲俊治・末光弘和・松行輝昌/著『地域社会圏主義』(2012年、INAX出版)です。そうそうたる顔ぶれですね。

 「地域社会圏」構想とは、1つの住宅に1家族が住むというモデルが現在の硬直した日本の運営システムをつくり、それがいまや大きく破綻していると考える、建築家・山本理顕による問題提起、とあります。

非常に近い関心を持ちながら、やや違うアプローチをされている方の研究は、とても刺激になります。
早速、春にでも豊中キャンパスでお会いして、いろいろ議論させていただけたらと思っています。

やっぱり建築・都市絡みの本はセンスがいいですねー。それにひきかえ社会(ry
関連する書籍と合わせて、ご紹介させていただきます。

あ、それから、松行先生との間をつないでくれた「Scienthrough」のみなさま、どうもありがとうございました。


 

先日、『未来回路』の対談でご一緒させて頂きましたアサダワタルさんから、新刊『住み開き――家から始めるコミュニティ』(2012年、筑摩書房)を御恵投頂きました。どうもありがとうございますー。買おうと思ってたところでしたので、嬉しいです。

もう「住み開き」っていうネーミングが、やっぱり耳にすっと入ってきますよね。名前勝ちというか。

対談でお話しさせて頂いたときには、「住まいを<ちょっとだけ>開く」の<ちょっとだけ>の部分、つまり、全部開くのでもなく、無理して開くのでもなく、<ちょっとだけ>開くというポイントがすごく面白いなと思っていたのですが、本の中身を見ていると、割と様々な開き度合いの様々な試みを広く紹介しているという感じで、これもこれで面白いですね。有名な「まれびとハウス」や「渋家」(第三期)なんかも取り上げられています。

また、シェアの話はどうしても東京中心になってしまいがちですが、アサダさんが大阪を拠点にされているせいか、大阪の様々な試みが紹介されているのもこの本のポイントの一つでしょう。遊びに行ってみたいところが沢山有りました。あと、松本哉さんや三浦展さんとの対談も興味深く拝読しました。

沢山の人が読んでくれるといいですね。三浦さんの本と併せてご紹介させて頂きます。


阪大の社会学研究室のなかでも特に量的研究に力を入れている「経験社会学」講座では、数年おきに全国調査のプロジェクトを走らせてその成果を世に問うていますが、ここ数年の成果をまとめた本が出版されました。『長期追跡調査でみる日本人の意識変容――高度経済成長世代の仕事・家族・エイジング』(ミネルヴァ書房、2012年)です。

基本的に執筆者はみんな阪大の研究者仲間ですが、全く関わっていない僕も一冊分けて頂きましたので御礼もかねて紹介させていただきます。

この調査は、日本では1979年から行われた「職業とパーソナリティ」と呼ばれる調査を、四半世紀後の2006年に「掘り起こし」、新たな追加調査を「連結させる」ことで、長間隔パネル調査として新たな命を吹き込んだものです。パネル調査というだけでも、大変労力のかかる貴重なデータですが、27年という長い期間が、本調査を一層特別なモノにしているでしょう。

僕は詳しくないのでよく分かりませんが、高度な計量手法も駆使されているようです。関心のある方は、是非お手に取ってみてください。関連文献も併せてご紹介させていただきます。

重ねて、御恵投ありがとうございました。勉強させていただきます。


シリーズ「労働再審」の5巻、仁平典宏・山下順子編『ケア・協働・アンペイドワーク――揺らぐ労働の輪郭』(2011年、大月書店)を、共著者の仁平さん、田村さん、山根さん、井口さんより頂きました。読みたいなと思っていたので、とても嬉しいです。若手中心に編んであるにもかかわらず、豪華ですね。ちょうどいま家事労働の問題について考えていましたので、早速、みなさんの論考を拝読しましたが、どれも刺激的でした。

他に知り合いが多いのは、山森亮さんが編者になっている6巻でしょうか。こちらも、豪華執筆陣となっております。シリーズの他の巻と併せて、ご紹介させて頂きます。

是非お手に取ってみてください。


  

日頃お世話になっております、阪大の木前利秋先生、OBの亀山俊朗さんらの共著『変容するシティズンシップ――境界をめぐる政治』(白澤社、2011年)を送って頂きました。どうもありがとうございました。勉強させて頂きます。出版まで、随分長いことかかったようで、どうもお疲れ様でした。

亀山さんが昔からずっとシティズンシップ、シティズンシップと言っているのを横で聞いてて、特に何の感慨も湧かなかったんですが、最近とある事情でとても興味が湧いてきました(笑)。電話でもお祝いとお礼を言いましたが、改めて出版おめでとうございます。勉強させて頂きます。

以下、2008年に出た木前先生の単著と併せて、ご紹介させて頂きます。

ベーシック・インカムの研究会などでもお世話になっております、名古屋大学の田村哲樹さんから、宇野重規さん、山崎望さんとの共著『デモクラシーの擁護――再帰化する現代社会で』を御恵投いただきました。

噂には聞いていましたので、刊行を楽しみにしておりました。年末の出張に持って行くるか最後まで悩んだのですが、すいません重いのでおいてきました(笑)。年が明けましたら、じっくり読ませて頂きます。感想なども追って上げますが、取り急ぎお礼とお祝いまで。

少し前にでた『模索する政治』と合わせてご紹介させていただきます。


立命館大学の鎮目真人さまより、New Liberal Arts Selectionシリーズの『社会福祉学』(平岡先生、杉野先生、所先生との共著、有斐閣2011年)を頂きました。封筒を開けた途端にサイケデリックな表紙が出てきてびっくりしましたが、これはシリーズ共通なんですね。さすが有斐閣、攻めの姿勢を崩しませんね。

パラパラと拝読しましたが、このシリーズはおそらくアメリカ型の入門から応用まで幅広く書いてある網羅的な分厚いテキストを目指したもので、体系的に社会福祉学を学んだことのない久保田には大変ためになりそうです。これはつまり、「お前ちゃんと社会福祉学勉強しろコラ」ということなのだと思います。頑張ります(涙)。

重ねて、出版おめでとうございます。

沢山売れることをお祈りしています。

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