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KAFS(関西家族社会学研究会)でいつもお世話になっております、甲南大学の中里英樹先生より訳書を頂いてしまいました。どうもありがとうございます。非常に関心のある分野ですので、さっそく拝読させて頂きます。タイトルは、『親の仕事と子どものホンネ(原題 The Labour Market Ate My Babies: Work, Children and a Sustainable Future)』、著者は南オーストラリア大学のバーバラ・ポールコックさんで、この本は市川礼奈さんという経済学者さんとお二人で訳されているようです。

個人的には、「第2章 世帯と仕事と社会的再生産の分析枠組み」を興味深く拝読しました。中里先生は今年の秋からまたオーストラリアに在外研究に出られると聞いていますので、その間に是非一度、遊びに行きたく思っておりますし、この本で描かれているようなオーストラリアの実情も見られたらなお素晴らしいのですが。

重ねて御恵投感謝いたします。今後ともどうぞよろしくお願いいたします。

関西では何かとお世話になっています、甲南大学の阿部真大くんから、法政大学の筒井美紀先生らと訳された、K・フィッツジェラルド著『キャリア・ラダーとは何か――アメリカにおける地域と企業の戦略転換』(2008年、勁草書房)を頂きました。

ごめんなさい、「え、買うよ。いくら?」と財布を出したふりをしましたが、中には800円しか入っていませんでした。御恵投感謝いたします。どうもありがとう。大事に読ませて頂きます。

阿部くんとはよく議論させてもらっていますが、「キャリアラダー」という考え方は、今の日本の職業訓練・就業支援を考えるうえでは非常に重要になってくると思います。結構売れてるみたいですね。

阿部くんの他の本と併せて、以下に紹介させて頂きます。


  

共著者のお一人から、田辺俊介編『外国人へのまなざしと政治意識―社会調査で読み解く日本のナショナリズム』(勁草書房)を頂きました。じっくり読ませて頂きます。既にパラパラと読ませて頂きましたが、「国を愛する=右翼」という構図が根深い日本においては、ナショナリズムを分析的かつ実証的に検証しようとすることは非常に重要と思います。サンデルも流行ってましたし、災害時に噴出する愛国主義の力と危うさの双方を感じる毎日にあってはなおさらです。

ところどころ、概念の捌き方や、変数への落とし方に「?」と思うところもありましたが、この本をもとに議論が盛り上がっていくことを期待します。テーマセッションとか分科会とかあったのかな?これからかな?

阪大関係では、永吉さん、伊藤さん、米田さん、松谷さんが執筆陣に名前を連ねています。かなり若いですね。編者の田辺さんは久保田と同じ年です。昨年単著も出されて、ご活躍のようですね。先日、東大社研パネル報告会でお見かけしたように思います。久保田も頑張らないと。


重ねて、ご恵投感謝します。出版おめでとうございます。
田辺さんの単著も、併せてご紹介しておきます(こちらはまだ読んでないですが)。


  

専修大学さんから、牟田和恵編『家族を超える社会学』所蔵の久保田の論文「若者の自立/自律とシェアハウジング」を、「国語」の入試問題として利用した旨の連絡を頂きました。丁寧なご挨拶、ありがとうございます。ひとまず、シェアハウスが大学の入試問題になったのは初めてではないかと思います(よく知らないけど)。

今回、この手の連絡を頂いたのは初めてですが、センター試験っぽい冊子になった自分の文章を見るのは、恥ずかしいというか、不思議な気持ちですね。今後はこういうことも増えていくと思いますし、あまり表に出すべき情報ではないのかもしれませんが、とりあえず最初のご報告まで。

余談ですが、この本でもご一緒させていただいている上野千鶴子先生と、5月の下旬に「おひとりさま」と「無縁社会」に関するシンポジウムに呼ばれていて、久保田はシェアハウス研究者/実践者として議論する予定でおります。

詳しいことが分かり次第、ご案内させていただきます。


この本に関する記事
http://www.synoikismos.net/blog/2009/12/post-13.html

表題の通り、甲南大学の野々山久也先生と関西家族社会学研究会(KAFS)で編んだ『論点ハンドブック 家族社会学』(2009年、世界思想社)が増刷決定との連絡がありました。久保田はちょびっとしか手伝ってないですけど、嬉しいですね。

大学の授業でのテキストや参考書として使って頂けているようです。久保田も来年度からの非常勤先で、副読本として使う予定。なお、ご指摘頂いていた誤植もいくつか修正される予定です。

なお、KAFS代表の野々山先生は今年3月末で定年退職とのことで、3月19日(土)に甲南大学岡本キャンパスにて最終講義が予定されています。長い間お疲れさまでした。

久保田の所属していた大阪大学大学院では、計量社会学が非常に盛んなんですが、大学にサーバーを立ててSRDQ(社会調査データベース?)というサービスを提供しています。これは、東大のSSJデータアーカイブみたいな調査資料の蓄積にとどまらず、なんとブラウザ上で直接データを分析できるんですねー、すごいですねー。高価なSPSSもSTATAも要らないんですねー。業界的に問題ないんでしょうかねー。クロス集計はもちろん、ロジスティック回帰分析や、クラスター分析までできるようです。

そのSRDQの使い方を紹介しながら、社会調査について勉強できるという教科書が発売されています。川端亮編『データアーカイブSRDQで学ぶ社会調査の計量分析』(2010年、ミネルヴァ書房)です。阪大院の授業でも使われているようです。

さすがに、いきなりこれだけで社会調査を勉強するのは難しいんじゃないかと思うのですが、入門書を終えたあと、高価な統計ソフトをクラックするわけにもいかず、かといってフリーのRも敷居が高い、という方は手にとってみてはいかがでしょうか?卒論や修論で統計をやりたいが、近くに社会調査を専門にする先生がいない、という私大や地方の公立大学の学生さんの話も、たまに聞きますし。執筆には、阪大社会学の先生のみならず、久保田の院生仲間が沢山名前を連ねています。

院の授業を履修していたゼミの後輩の宿題を一緒に考えているうちに、なんだかんだ一冊最後まで読みましたが、いろいろためになりました。単なるマニュアル本で終わらないように、具体的な社会学的トピックを事例に、実際にデータを分析しながら解説しているのはとても面白いですが、それがわかりやすさに貢献しているかは章によるかもしれませんね。

その後、久保田も関係者の方から一冊頂きましたので、この場を借りて紹介させて頂きます。
久保田はまだ計量の論文を書いたことがないので、ちゃんと勉強します。ありがとうございました。


  

翻訳などでお世話になっています、岩波書店さんから参考書として頂いた本を、せっかくなのでご紹介させていただきます。

一冊目は、アレント研究で有名な川崎修さんの論集で、『「政治的なるもの」の行方』です。久保田もアレントは好きなので、川崎先生にはいろいろと勉強させていただきました。この本も、まだ途中ですが面白いです。随分昔の論考まで収録されているようです。

二冊目は、金杭さんという若手韓国人研究者による日本研究です。『帝国日本の閾――生と死のはざまに見る』というタイトル。著者のプロフィールをみると、シュミットやアガンベンだけでなく、廣松渉まで韓国語に翻訳している様子。恐るべし。

どちらも面白そうです。勉強させていただきます。

もう先月のことになりますが、大阪大学の堤先生に新しく出た本をおねだりしたら頂きました。『介護保険の意味論――制度の本質から介護保険のこれからを考える』(中央法規出版)です。せめてもの償いに、blogで宣伝させていただきたいと思います。どうもありがとうございました。

筋金入りの保険主義者でならす堤先生には、院生時代から博論の副査に至るまで、さまざまにお世話になりました。一昨年のゼミでのハイエク全集の講読は非常に充実した刺激的なものでした。いまの日本で、福祉社会論の授業でハイエクを読むのはおそらく堤先生のとこだけでしょう。

今後とも、どうぞよろしくお願い致します。


直接面識はないのですが、職場でお世話になっています河田惠昭先生より、岩波新書『津波被害――減災社会を築く』をご恵投いただきました。とても嬉しいです。どうもありがとうございました。勉強させていただきます。

さっそくパラパラと拝読しましたが、tsunamiがそのままオックスフォード英語辞典にも掲載されている津波大国日本に住みながらも、あまりにも津波に関する誤解を持っていることに気づかされ、驚きました。たかだか50cmの津波がどれほど危険か、警報を正しく解釈して非難行動に結びつけられないことのもどかしさなど、津波に限らず防災や減災を考える上でも重要なヒントが詰まっているように思います。

また、河田先生は子ども向けの防災の本に多く関わられるなど、次の世代に災害の経験を語り継ぐことの重要性を訴えている方でもあります。以下、合わせてご紹介させていただきます。重ねて、どうもありがとうございました。

  

ずいぶんとお礼が遅くなってしまいましたが、執筆者のひとりであり、久保田によく煙草を恵んでくれる辻大介先生より、北田暁大責任編集『自由への問い4 コミュニケーション――自由な情報空間とは何か』(2010年、岩波書店)を、恵んでいただきました。どうもありがとうございます。いつもお世話になります。

久保田の所属していた阪大の社会環境学・コミュニケーション社会学という講座は、ジェンダー・家族に関する学生が半分、メディア・コミュニケーションに関する学生が半分といった構成で、そこそこ交流しながらやっています。辻先生は、伊藤公雄先生のあとに阪大にいらっしゃったメディア・コミュニケーション論の先生で、久保田の副査でもあります。

この論集に収められている論考「功利主義と自由――統治と監視の幸福な関係」で、久保田は安藤馨さんの議論にはじめて出会い、衝撃を受けました。ロールズ以前も以後も「豚の哲学」と揶揄される功利主義ですが、安藤さんを旗手として、これから盛り上がっていく予感がします。是非一度、安藤さんともお話し出来る機会があれば嬉しく思います。


 
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