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日本家族社会学会の機関誌『家族社会学研究』に、投稿論文が掲載されました。2007年に札幌学院大学で開催された家族社会学会大会での分科会報告原稿の、前半部分を元に執筆したものです。


「家族の多様化」論再考--家族概念の分節化を通じて

久保田 裕之
大阪大学大学院人間科学研究科


<要約>

「家族の多様化」論の前提となる,家族に関する選択可能性の増大という認識は,家族が依然として選択不可能な部分において個人の生存・生活を保障している点からみれば一面的である。法・制度に規定された家族規範は,現代においても,婚姻をモデルとした性的親密性・血縁者のケア・居住における生活の共同というニーズの束として複合的に定義されており,個人の主観的な家族定義もまた,この家族概念をレトリカルに参照せざるを得ない。さらに,貧弱な家族外福祉を背景として,主観的家族定義における親密性の重点化により,親密性と生存・生活の乖離が生じることが現代の「家族の危機」の一因となっている。そこで,政策単位としても分析単位としても複合的な家族概念を分節化し,従来の家族の枠組みを超えて議論していくことが重要である。家族概念を分節化することで,家族概念の単なる拡張を超えて,家族研究の対象と意義を拡大することができる。


<電子ジャーナル>

http://www.jstage.jst.go.jp/article/jjoffamilysociology/21/1/21_78/_article/-char/ja/


<PDF>

久保田裕之,2009,「『家族の多様化』論再考―家族概念の分節化を通じて」『家族社会学研究』21(1):78-90.


小5からタイプで文字を書いている久保田は、キーボードには格段のこだわりがあります。
長年考え抜いた理想のキーボードの条件は、


    ・薄い
    ・パンタグラフ方式(厚手のメンブレン方式は指が疲れる)、孤立キーも最近ははやり
    ・キーピッチ 17mm以上
    ・英語キー(一切使わないひらがなが刻印されているのが許せない)
    ・テンキー無(テンキーを使うと、キーボード最上列の意味がない)
    ・縁が少なくてコンパクトなもの
    ・2.4G無線、マウス付(BluetoothではBIOSに入れない)


そうなると、現在市場で手に入るもののなかで候補になるのは、Appleのワイヤレスキーボード。非常に薄くて、軽くて、スタイリッシュで、孤立キーはとても打ちやすいです。実際、職場とリビングのキーボードはAppleのものを使っています。難点は、Appleのキーボードなので、Windowsで使うにはキー配列が微妙に異なり、気になる人は配置変換ソフトなどを導入する必要があるのと、残念ながらBluetoothなのでMacはともかくWindowsではいろいろと不便があります。頻繁に切断されたり、BIOS画面で操作が効かなかったり。




いっそ、PDA用のコンパクトキーボードを使ってしまうというのも手です。コンパクトで軽く、いつでも同じキーボードが使えるというのも利点かもしれません。普段使いには不便なBluetoothも、こういう使い方なら生きてくるでしょうか。でも、ちょっと小さすぎる気も・・・


次に候補になるのが、PFUの高級キーボード。メンブレン方式の安価なLite版も発売されていますが、やはりこちらの静電容量無接点方式のなめらかな打感は素晴らしい。問題点は、有線なので、既に無線になれてしまった久保田にはケーブルがうっとおしくて仕方ないのと、無駄に厚くて、ストロークが長すぎる気がします。何よりパソコンが3万円台で帰る昨今、2万円弱をキーボードに投資できる人はなかなかいないと思う。



それでまあ、いろいろ考えた結果、よさげなのを見つけたので、台湾から無線マウス&キーボードセットを輸入しました。現在では、日本のキーボード等ガジェット専門店Shop-Uさんで取り扱っているようです。円高の割にはやや割高ですが、送料や安心をを考えると、こちらで買うのが良いかもしれません。

keyboad.jpg

無駄のないフレーム、そこそこの薄さ、英語キーボード、マウスと一緒に使える2.4GHz無線など、現行では最も理想に近いキーボードです。難点は、

    ・ストロークがやや重くて固い
    ・マウスがちゃちい

といったところでしょうか。実は、使ってもう半年以上立ちますが、マウスの塗料が所々剥がれたくらいで、あとは大変満足して使っています。

関西家族社会学研究会(KAFS)の25周年記念の企画として、家族社会学の論点80に関する議論の位置づけと現代的展開を、それぞれ2見開き4ページで解説した野々山久也編『論点ハンドブック 家族社会学』が世界思想社より発売されました。関西の著名な家族研究者から若手研究者まで、数十名が執筆に関わっています。執筆者のみなさま、お疲れさまでした。

久保田は企画の最後に参加させていただいただけですが、論点23「結婚の類型」と、論点53「フェミニズムと家族」の2項目を書かせていただいています。

ついでにKAFSについて宣伝させていただくと、毎月一回、第4土曜を目安に甲南大学での定例研究会を行い、広く家族に関連する研究報告と議論を行っています。既に25年も続いているとは驚きです。夏には合宿もしたりします。大学院生や若い研究者にとって、自分の所属する大学に複数の家族研究者がいることは希なので、KAFSのように専門の近い研究者とじっくり議論ができる場は魅力的です。みんなよくしゃべります。

興味がある方はご一報ください。

<本の紹介>
家族をめぐる諸現象を、社会学はどのように読み解くか ― 家族社会学の蓄積を、理論から実証まで、幅広く網羅し、80項目のテーマに沿って簡潔明瞭に紹介する。家族に関心を持つすべての読者のための格好のレファレンス・ブック。
<目次>
まえがき
I 家族研究の発端
II 家族分析の基礎
III 親族と地域生活
IV 家族変動
V 近代家族
VI 結婚とは何か
VII 結婚行動
VIII 夫婦関係
IX 生殖行動
X 子育てと子どもの社会化
XI 階層と職業
XII 家族危機
XIII 家族と個人
XIV 離婚  
XV 世代間関係
XVI 家族問題
XVII 家族政策
あとがき
人名索引
事項索引


久保田は子どもの頃から乗り物に酔いやすく、自分で運転している車でも酔うくらいなので、船やバス、飛行機が大の苦手です。恐ろしいことに、ヨーロッパへへの出張の場合、どう工夫しても片道10時間以上飛行機に揺られることになるが、なんとか快適な睡眠をとりたい。ポイントはやっぱり10キロからある頭をどう支えるかで、旅行用の枕はきちんと選びたいものだ。

奮発して買ってみたのは、低反発マットで有名なテンピュールのトランジット・ピローで、よくある空気で膨らますタイプのものではなく、ずしりと思い低反発ウレタンの塊。これならば快適な睡眠が約束されるはずと思い、さっそく関空まで持っていった。


とろこが、関空に突くまでの間に、キャリーカートから3回脱落し、仕方なく手持ちのバッグに挟んでみても2回落下した。ドーナツ型ならともかく、馬蹄形なので荷物にしっかりと固定することができない。しかし、スーツケースの中に入れてしまっては、飛行機の中で使えないので全く意味がない。せめて、ストラップや、リングの欠損部を補うベルトが付いていれば、キャリーカートやバッグに引っかけられるのだが・・・。

いざ飛行機の中で使ってみると、あまりにも形がしかりとしすぎていて、頸動脈が圧迫されて30分とつけていられない。空気で膨らませるタイプだったら、多少空気を抜いたりして調節できるのだろうけど。

結局、滞在中に現地のゴミ箱で捨ててきたい衝動と戦いながら、かろうじて日本に連れて帰ってきた。もう二度と旅行に持っていくことはないだろう。そんなわけで現在は、阪大の研究室で仮眠用の枕になっている。

洞爺湖サミットに先駆けて刊行された、オシャレサヨク雑誌『VOL』の第3号「反資本主義=アート」特集にアムステルダムのスクワットの記事を寄稿させていただきました。声をかけていただいた酒井隆史先生、ありがとうございます。高祖岩三郎さんや、萱野念人さん、渋谷望さんをはじめ、たいへん豪華な執筆陣となっております。

VOLは、「REVOLT」の略らしく、現在4巻まで出ています。4巻はなぜか装丁がちっちゃくなっちゃったので、探しても見つからない人は気をつけて探してみてください。ちなみに、2巻はベーシック・インカム特集です。


<本の紹介>
ま世界で何が起こっているのか。重苦しい日常生活から飛翔するように日々拡張を続ける文化的生産領域(アート)とそれをとりまく資本主義の関係を計30本の考察や実践から徹底的に捉えなおす。思想誌『VOL』第3号。

<目次>
【巻頭特別インタビュー】
マイケル・ハート
「コモン」の革命論に向けて(聞き手・高祖岩三郎)

【特集=「反資本主義/アート」】
*特集巻頭言
高祖岩三郎「アートとアクティヴィズムのあいだ――あるいは新しい抵抗運動の領野について」

*討議
櫻田和也+田崎英明+平沢剛「来るべき民衆が「都市的なるもの」においてアートを完成させる――運動/芸術/コモン」

【NO!G8からはじまる】
・辺見庸 「洞爺湖サミットへの熱いメッセージ――「幻想の絶頂」をことほぐのか」等
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