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お茶大にいらっしゃったときから不思議と縁のある関西大学の守先生から、『女はポルノを読む―女性の性欲とフェミニズム』を頂きました。こちらからお願い事に伺ったにもかかわらず、お土産を頂いてしまって恐縮です。どうもありがとうございます。勉強させていただきます。
 
表先生より、『食卓と家族―家族団らんの歴史的変遷』をご恵投いただきました。非常に関心のあるテーマでしたので、嬉しく思います。研究会等で、是非また宜しくお願い致します。



ベーシックインカムの研究会などでお世話になっております田村哲樹さんより、宮本太郎編『自由への問い2 社会保障』を送っていただきました。田村さんは第三部に「ベーシックインカム・自由・政治的実現可能性」を執筆されています。遅ればせながら、どうもありがとうございました。

この夏休みはオーストラリアから一時帰国されていたと聞いていましたが、お会いするタイミングもなく、直接お礼も言えずに残念でした。いつもブログを拝見するばかりですが、いろいろと議論したいこともあり、またお会いできるのを楽しみにしております。田村さんの単著もご紹介しておきます。

  

APP(反ポルノ売買春研究会)でお世話になります、中里見博先生より、国際女性の地位協会編『コメンタール 女性差別撤廃条約』を頂きました。こ、こんな高い本を頂いてしまってすいません。

目次を見てみますと、なんと豪華な執筆陣なのでしょう。

特に、第四部16条、「婚姻・家族関係における差別撤廃」は非常に関心がありますので、勉強させていただきます。
重ねて、どうもありがとうございました。

昨年の11月に京都大学で開催された、京都大学のGCOEプロジェクト「親密圏と公共圏の再編成をめざすアジア拠点」で年に一回開催されている若手国際ワークショップに参加したのですが、そのときの報告原稿が冊子になっていますので、久保田の執筆箇所のみ公開します。


京都大学GCOEト「親密圏と公共圏の再編成をめざすアジア拠点」
http://www.gcoe-intimacy.jp/


【題目】
 Unweaving Family Welfare: Diverse Families as "Needs Mixes"

KUBOTA, Hiroyuki
Ph.D. candidate at Graduate School of Osaka University

【PDF】
Kubota, Hiroyuki., 2010, 'Unweaving Family Welfare: Diverse Families as "Needs Mixes"', Asato, W., and Kusaka, W., (eds), Proceedings of the 2nd Next-Generation Global Workshop 'Is "Family" Alive?: Changing Social Communication through Sex, Politics and Communication", Kyoto University Global COE Program: pp104-115.


この年のテーマは「『家族』は今も健在なのか?(Is "Family" Alive ?)」という興味深いものでしたので、喜び勇んで参加させていただき、「家族と福祉」の分科会で報告させて頂きました。いろいろな国からいろいろなテーマに関心を持つ若手研究者が集まって、報告を聞いたり議論をしたりするのは楽しいですね。逆に、焦点を絞って議論を深めることができないといえばその通りで、この点を持って国際学会なんて意味がないということをおっしゃる方も少なからずいますが、役割分担というか、違う筋肉の使い方として重要なのではないかとも思います。拠点リーダーの落合恵美子先生、ならびに教員、院生、スタッフのみなさま、ご挨拶が遅くなりましたが、大変お世話になりました。

ちなみに、報告タイトルの「Unweaving Family Welfare(家族福祉の解体)」は、僕の敬愛するイギリスの動物行動学者リチャード・ドーキンスが『Selfish Gene(利己的な遺伝子)』で一躍有名になったあと、1998年に出版した『Unweaving the Rainbow(虹の解体)』からとっています。ドーキンスのタイトルはさらに、イギリスのロマン主義詩人ジョン・キーツの一節に負っています。キーツはニュートンの科学によって、あの美しい「虹」は分光学的な現象に還元され、その詩的な力を破壊されてしまったと考えました。ドーキンスは逆に、科学的な眼差しこそが宇宙に対する「センス・オブ・ワンダー」(レイチェル・カーソン)を喚起するものだと反論しています。これは、家族や福祉という「善きもの」を分析的に議論する場合にも当てはまるのではないでしょうか。(今思えば、『生物と無生物のあいだ』講談社現代新書の福岡伸一さんが訳されていたんですね?)

なお、この報告を元にした論文(日本語)が、2011年の6月ごろに刊行予定ですので、興味のある方はそちらも併せて呼んで頂けたらと思います。

今思えば、この翻訳は京大助手だったころの福岡伸一が手がけていたんですねー。
「センス・オブ・ワンダー」を手軽に味わえる『空想科学読本』シリーズもあわせてどうぞ。


  

家族社会学会等でお世話になります、木戸功先生よりご著書『概念としての家族―家族社会学のニッチと構築主義』を送っていただきました。どうもありがとうございます。計量・実証が重視される家族社会学において、理論レベル・概念レベルの再検討を踏まえた調査研究を大きく展開されている点には、大きく勇気づけられます。副題にある「家族社会学のニッチ」というやや卑屈な(笑)表現が、こうしたスタンスをとりにくい業界の世相をよく表しています。とりわけ、4章で拙稿を取り上げてご紹介いただいている箇所があり、痛み入ります。木戸先生とは、メールのやりとりのみでまだ直接お会いしたことはありませんが、議論できるのを楽しみにしております。
 
阪大の副査である辻先生から、北田暁大編『自由への問い4 コミュニケーション』を頂きました。第?部「インターネットにおける匿名性と自由」を執筆されています。構想段階からいろいろと話を聞かせていただいていたので、感慨深く拝読しました。どうもありがとうございます。この原稿の煽りを受けて、10月からの辻ゼミのテーマは「自由」で、J・S・ミルとI・バーリンを購読するとのこと。楽しみです。今後ともどうぞ宜しくお願い致します。
吉田修一さんの原作、行定勲さん監督の映画、『パレード』の制作会社?配給会社?の方から連絡があって、推薦文を寄稿させて頂きました。シェアハウス(ルームシェア)を舞台にした作品だったからです。おすぎさんや、椿彩菜さんに混じって、チラシやHPにコメントが載っています。

公式HPはこちら↓
http://www.parade-movie.com/

paradejpg.jpg

一応、試写会の前に原作も読ませていただきました。
「本当の自分を隠して共同生活を送る4人」みたいな宣伝文句だったので、嫌な予感がしてかなり警戒して読んだのですが、小説の方はなかなかいろいろ考えさせられました。映画は、ラストシーンの一言が入って全く違う印象になっているので、小説を読んでから映画を見られたかたは解釈の幅に意見が分かれるかもしれません。



一応、ネタバレしない範囲でシェアの話に触れると、この小説/映画に出てくるのは、2LDKのマンションの2つの個室を、「男部屋」と「女部屋」に分けるという、フラットの個室をルームシェアしている形態です。女部屋で一人が眠っている横で、もう一人が音を消してテレビを見たり仕事をしたりするシーンもありましたから、大変だろうなと思います。一方、共有部分である中央のリビングでは、みんなでテレビ見たり、お客さんを泊めたりしていました。藤原竜也くんが、一番年長でシェアのリーダー的な役柄を演じていたのに、軽い世代的ショックを感じました。もう、どちらかというとお兄さんの役なんですね。

シェアに至る経緯は、藤原くんが結婚を前提に付き合っていた女性と二人で住むために買っただか借りただかしたマンションだったのが、一緒に住み始めるとなんだか気まずくなっていたところに、その女性の呑み友達である香里奈演じるキャリア女性が引っ越してきて、で、小出恵介くんも転がり込んできて、いつのまにか婚約者の女性は出て行ってしまって、貫地谷しほりさんも行くところがなくて、みたいな、もうぐちゃぐちゃした成り立ちでした(うろ覚え)。

たぶん、部屋の契約者である藤原くんが、家に帰るのも遅くてあまり家にいる時間もなく、部屋に人がいてもあんまり気にしないタイプのおおらかなひとだと、そこに転がり込んできた人も、特に誰にも部屋を独占したり排除したりする気も権限もないまま、なんとなくこんなことに成りうるかな、という印象。

暇そうにしているシェアメイトをパチンコに連れ出したり、一緒にコンビニに買い物に行ったり、シェアしていることがバレたら追い出されるのを心配したり、リアルな描写もあって、これまでの日本の映画やドラマでのシェアの描かれ方とは少し違うかなとも思います。

程なくDVDにもなると思いますので、詳しいことはまた後ほど。

女性をつなぐ総合情報サイト、Women's Action Networkに、エッセイ「シェアハウジングから考える家族であることと家族でないこと」を寄稿させていただきました。新書や論文には書ききれなかった、個人的なことにも少し触れさせていただいています。

近年の家族社会学では、「家族の個人化」や「家族の多様化」という文脈で家族や居住生活の変化を語ることが多いのですが、一見リベラルに見えるこのような認識の背後には、「家族」と「良きもの」を依然として結びつけるある種の家族主義が温存されているのではないか、というのが趣旨です。

WANは、久保田もいろいろとお手伝いさせていただいている女性のためのポータルサイトで、最近リニューアルを終えてさらに読みやすくなりました。こちらも、どうぞよろしくお願いします。


WAN(Women's Action Network)

http://wan.or.jp/

以前、本を送らせていただいた関係で、篠原聡子先生より『住まいの境界を読む―人・場・建築のフィールドノート』を頂きました。大変嬉しく思います。どうもありがとうございました。お礼のお手紙の代わりにBlogで紹介させていただこうと思いつつ、ずいぶんと遅くなってしまいました。前著『変わる家族と変わる住まい』も、大変興味深く拝読させていただきました。今後ともどうぞ宜しくお願い致します。

    
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